ハードル走の腕振り
ハードル走を速く走るためには、腕振りも大切になります。
振り上げ脚(リード脚)の逆側の腕をリードアームといいますが、ハードリングの腕の使い方を意識して行うことで動きが良くなるからです。
動作としては、ハードリングでリード脚を前に伸ばしたタイミングでリードアームを前に突き出すようにするのが基本になります。
また、ハードルを跳んだら、伸ばしたリードアームは下に下ろすんじゃなくて横に引いていくようにすることで前方向に進む力が出て、ロスが少なくなります。
ただ、横から大きく後ろに引きすぎるのはよくありません。
何故なら、肩が開いてしまうと体の軸が崩れて、脚を地面につけた際にブレーキがかかり、そこから加速に繋げることが難しくなってしまうからです。
ですので、ハードリングは、踏み切りから着地まで両肩がハードルに対して正面を向いた状態で終わるのが基本です。
また。横に引く腕はリードアームだけ。反対側の腕を横に引いてしまうとフォームのバランスを崩してしまい、スムーズなハードリングになりません。
インターバルを走るときと同様に、前後に力強く動かすようにするのが大切です。
但し、腕の使い方に関しては選手によっても個人差があるので、全体の体のバランスを見ながらリズムよく出来るようにすることが重要です。
その為には、鏡の前などで腕を動かしてフォームを確認してみるといいですね。感覚を掴めたら今度は歩きながらやってみて、その後に実際にハードルを跳び越えながら順序よくやってみるといいかもしれません。
いずれにしても、ハードルの競技力をアップさせるには、ハードルを跳び越えるという縦の動きと、水平に速く移動するという横の動きを身につけ、両方をマッチさせることです。
それによって、踏み切りや着地でブレーキが掛かってしまってスピードが落ちるということもなくなり、速いスピードを保ったまま駆け抜けることが出来るようになれるかと思います。
なお、同じハードルでも種目によっては専門のトレーニングがあり、どの練習も正しい動作の理解があってこそ、スムーズな走りが出来るということを知っておきましょう。
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