ハードル走のスタートのポイント
ハードル走もスタートの良し悪しが結果を左右します。
スムーズに加速していくにはスタートが大切で、これはハードル全種目共通です。
また、シーズに入ったばかりなどの時期には、勝ちたい気持ちが強くなりますからクラウチングスタートの姿勢に違和感も覚えやすいいもの。
そのような時には、まずはストライドやピッチなどを変える前にスタートの姿勢を見直すといいでしょう
それには、基本のスタートの構えを取り、通常より腰を少し上げると重心が高くなってすばやく上体を起こしやすくなり、1台目のハードルに入りやすくなります。
ハードルが近いと感じる場合や上体を素早く起こしたい初心者はやや腰を高くするようにするといいでしょう。
ハードル走も低い姿勢でスタートするのはスプリント種目と同じですが、踏み切りに向かうために3歩目あたりから上体を起こしていくようになり、アプローチでの1台目の入りの2歩前は力強く踏み切ることを意識する必要があるからです。
ただ、クラウンチングスタートで地面に両手をついて構えた際に、肩の位置がスタートラインよりも後ろに下がり過ぎると、セットでお尻を上げるときに窮屈な姿勢になりますし、肩を前に持っていくという余分な動作が必要になってしまいます。
更にスタートのタイミングもずれやすく、フライングにもなる危険性も高くなります。
逆に肩を前に出し過ぎても、手にかかる負担が大きくなるので、姿勢が突っ込み気味になり、最初の1、2歩目でつまづきやすくなるなど、スムーズなスタートがきれません。
スタートラインから肩を半分程度出す構えをとり、それに合わせてブロックをセッティングするのが理想でしょう。
このようにすればセットでお尻を上げるだけで、肩の位置も動かすことなく一つの動作で済むので、より安全でスムーズなスタートが切れます。
特に体力や筋力的にも発達段階の中学生はスタートにも負担のかからない構えをしたほうがより良いスタートダッシュが切れ、スピードを上げていくことが出来ます。
また、中学や高校からハードル走を始めた人で、スターティングブロックの位置を変えたことがないという人もいるかもしれませんが、体格も変わってきますし、体力や技術、記録アップによっても、その都度ブロックの位置を見直したていく必要があります。
もし、スタートから1台目までのアプローチ後、踏み切った時にハードルが遠く漢じるようならストライドが狭くなっていることが考えられます。
そのような時にはスターティングブロック前後幅を広げたり、両足を後ろに下げるようにするといいかと思います。
そうすることで、最初の1、2歩目が大きく出られるので、結果的にストライドも広がってハードルまでの遠さを感じにくくなるでしょう。
何より陸上競技では、1歩目や始動するときの最初の動作が重要なウェイトを占めます。
特に短距離走では低い姿勢からスタートしようとして地面につける手の幅を広くすることもありますが、ハードル走では肩幅程度にして重心を高く保っようにしたほうが安定したスタートダッシュが切れます。
それだけ、ハードル走でもスタートは大切なもの。しっかり出来れば全体の流れも変わり、タイムもアップするでしょう。
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